・旅行先で自分の愛車に乗りたいけど、新幹線での輪行ルールがよく分からない……
・「袋に入れればOK」と聞いたけど、本当にそれだけで大丈夫なの?
・「特大荷物スペースつき座席」を予約しなきゃいけないの?
多くのサイクリストが「新幹線で輪行しよう!」と思い立つものの、実際に調べてみると、ルールが曖昧だったり、情報がバラバラだったりして、どう準備すればいいのか分からずに諦めてしまうことが少なくありません。

私はこれまで日本各地をクロスバイクで旅し、新幹線での輪行を何度も経験してきました。
この記事では、新幹線での輪行の基本ルールから、輪行にベストな座席、その予約方法、よくある質問と回答まで、初めてでも迷わず快適に輪行できる方法を徹底解説します!
この記事を読めば、「新幹線での輪行の不安がゼロになり、自転車旅をもっと自由に楽しむための準備」が全て分かります。

自転車と新幹線を組み合わせることで、行動範囲が一気に広がり、旅の楽しみ方も無限に広がります。正しい知識と準備を身につけて、ストレスなくスマートに輪行を楽しみましょう!
JR公式の輪行ルール
そもそも自転車を新幹線に持ち込めるのか?に対する答えはYESです。自転車をしっかりと解体し、専用の袋(市販の輪行袋)に完全に入れれば、持ち込むことが出来ます。しかも、追加料金はゼロです

どの座席がベスト?
新幹線輪行では、車内の限られたスペースに自転車を置かなければいけません。スムーズな輪行のためには、座席の位置が鍵になります!
東海道・山陽・九州・西九州新幹線では「特大荷物スペースつき座席(指定席)」を予約!
東海道・山陽・九州・西九州新幹線でのベストな輪行方法は、「特大荷物スペースつき座席(指定席)」を予約することです!
「特大荷物スペース」とは、3辺合計が160cm超250cm以内の荷物(「特大荷物」)を新幹線に持ち込むときのための、車両最後部のスペースです。指定席料金のみで予約でき、座席は必然的に最後部になります。
https://railway.jr-central.co.jp/oversized-baggage/
「特大手荷物スペース」を利用するためには事前の「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要で、切符購入時に選択できます。事前予約なしに、「特大荷物」を持ち込むと、手数料1000円(税込)がかかるので注意が必要です。
自転車を解体して輪行袋にいれると、基本的に、この「特大荷物」(3辺合計が160cm超250cm以内の荷物)に該当します。
https://www.jr-odekake.net/railroad/service/baggage/
東海道・山陽・九州・西九州新幹線に自転車を持ち込む時にはこの「特大荷物スペースつき座席」の予約が必須なのか?と思いますが、そうではありません。
160cm超えでも、下の画像のように自転車は例外として事前予約なしで持ち込めます。
https://railway.jr-central.co.jp/oversized-baggage/
ただし、その場合、特大荷物スペース以外の場所に自転車を置くことになります。具体的には、自由席の車両最後部スペースまたは、車両デッキぐらいしか置けるスペースはありません。
自由席の車両最後部は比較的埋まりやすいですし、車両デッキは通行の邪魔になるので出来るだけ避けるべきです。なので、「特大荷物スペースつき座席」を予約しておくことがベストです!
ただし、「特大荷物スペース」は最後部の5人で左右2つのスペースを共有するので譲りあって使うので注意が必要です。予約していても入らないということがあり得ます。その場合は乗務員の方に話してデッキに置かせてもらうのが賢明です。
「特大荷物スペース座席」の席数は?号車は?
「特大荷物スペース座席」の席数数、号車を徹底調査しました。ただし、以下の席数、号車は列車や時期により変動する可能性があるので注意です!
東海道・山陽新幹線
- のぞみ号:52席
席数 | 号車 | |
普通車 | 40席 | 4~6・12~16号車(各号車5席) |
グリーン車 | 12席 | 8~10号車(各号車4席) |
- ひかり号:37席
席数 | 号車 | |
普通車 | 25席 | 6・12~15号車(各号車5席) |
グリーン車 | 12席 | 8~10号車(各号車4席) |
※ひかり591号(新大阪駅発)の6・15・16号車は自由席
- こだま号:17席 ※普通車指定席が7,11,12号車の場合
席数 | 号車 | |
普通車 | 5席 | 12号車(各号車5席) |
グリーン車 | 12席 | 8~10号車(各号車4席) |
- みずほ・さくら号:20席
席数 | 号車 | |
普通車 | 16席 | 4 ・5・6・8号車(各号車4席) |
グリーン車 | 4席 | 6号車 |
九州・西九州新幹線
- みずほ・さくら・つばめ号(N700系):20席
席数 | 号車 | |
普通車 | 40席 | 4~6・12~16号車(各号車5席) |
グリーン車 | 12席 | 8~10号車(各号車5席) |
- さくら・つばめ号(800系):2席または4席
席数 | 号車 | |
普通車 | 2席または4席 | 6号車 |
グリーン車 | ー | ー |
- かもめ号(N700S系):8席
席数 | 号車 | |
普通車 | 8席 | 1・2号車 |
グリーン車 | ー | ー |
「特大荷物スペースつき座席」の予約方法
特大荷物スペース付き座席を予約する方法は次のいずれかです。
- ネット予約(スマートEX、エクスプレス予約、e5489、JR九州インターネット列車予約)
- 駅の指定席券売機
- 駅の新幹線切符売り場(みどりの窓口など)
いずれの方法でも、乗車日の1ヶ月前の午前10時から座席を指定できるようになります。
東北・北海道・上越・北陸・山形・秋田新幹線には「特大荷物スペース」がない!
東北・北海道・上越・北陸・山形・秋田新幹線には「特大荷物スペース」がありません。なので、「車両最後部の指定席を予約する」のがベストです!

新幹線で自転車を置ける場所は、次の3つです。
- 指定席の車両最後部のスペース
- 自由席の車両最後部のスペース
- 乗降口近くのデッキ(避けるべき)
です。
乗車口近くのデッキは、通行の妨げになるのでやむを得ない場合以外は避けるべきです。

指定席と自由席の車両最後部のスペースの大きさはどちらも同じです。ですが、自転車を置く場合、最後部の座席が自転車のせいでリクライニングが出来なくなるので、指定席で最後部の座席を取っておいた方が他の方に迷惑をかけることは減ります。
結論としては、出来るだけ、車両最後部の指定席を予約しましょう!
「車両最後部の指定席」の予約方法
東北・北海道・上越・北陸・山形・秋田新幹線で指定席を予約する方法は次の3つです。
- インターネット予約(えきねっと)
- 指定席券売機
- みどりの窓口
いずれの方法でも、乗車日の1ヶ月前の午前10時から座席を指定できるようになります。
FAQ(よくある質問と回答)
どの新幹線でも輪行できるの?
基本的にどの新幹線でも輪行できます。
輪行袋になにか制限はある?
特に指定はありません。しっかりと自転車を収納し、3辺合計が250cm以内(長さ2mまで)にできれば、市販の輪行袋で大丈夫です。
自由席の最後部座席後ろのスペースや乗降口近くのデッキに自転車を置いてもいいの?
はい、置いても大丈夫ですが他の利用者への配慮が必要です。
最後部座席後ろに置く場合、最後部座席の利用者がリクライニングを出来なくなることがあるので、出来るだけ自分が座りましょう。
乗降口近くのデッキは、通行の妨げになるので出来るだけ避けましょう。どうしても、デッキに置くしかない場合は車掌さんに相談した上でおきましょう。
「特大荷物スペースつき座席」が満席の場合はどうすればいいの?
「特大荷物スペースつき座席」および「特大荷物コーナーつき座席」が満席の場合は、前後の列車のご利用をご検討いただくか、特大荷物に該当しないサイズに荷物を小分けしたうえでご乗車くださいますよう、ご理解とご協力のほど、お願いいたします。なお、「特大荷物スペースつき座席」および「特大荷物コーナーつき座席」は、列車によっては混み合う場合もありますので、お早目のご予約をお願いいたします(他の指定席と同様に、1ヵ月前(前月の同じ日)の午前10時から発売しております)。
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/tokudai_baggage/
まとめ
ここまで、「新幹線輪行の完全ガイド」として書きました!少しでも新幹線輪行への不安は減ったでしょうか?
自転車を新幹線で運べれば、旅の自由度が大幅にアップします。行動範囲を広げて、新幹線輪行を活用した自転車旅をぜひ楽しんでください!
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